神社が存在する大きな意義が年中行事のお祭を斎行する事です。お祭りとは神話の中で天の岩戸にお隠れになった天照大御神のお出ましを願って神々が行った祭祀が起源です。祭祀とは神を祭る事、すなわちお供え物を捧げ祝詞を奏上する事です。祝詞の中では大神様を称え感謝する言葉の後に国家安泰、五穀豊穣、氏子崇敬者の繁栄などを祈願します。氷川神社では毎朝の日供祭、月毎の月次祭の他、年間60以上の祭典があり、祭典によっては特殊な神饌をお供えします。
尚、祭典の参列は出来ません。
献詠祭
祭典日:毎月15日
御祭神須佐之男命は最初に和歌を詠まれた神です。献詠歌として八雲会会員による和歌を奏上します。
須佐之男命の詠まれた御和歌は
「八雲たつ 出雲八重垣 つまごみに 八重垣つくる その八重垣を」
という御和歌です。
歳旦祭
祭典日:1月1日
年頭にあたり新年を祝い一年の国家安泰、五穀豊穣、氏子崇敬者の繁栄を祈願します。
日供始祭
祭典日:1月2日
境内に祀る13社の御扉を開き神饌をお供えします。
元始祭
祭典日:1月3日
皇統の安寧と皇室の弥栄を祈ります。
成人祭
祭典日:1月15日
これから国を支えていく新成人を寿ぎ益々の国家隆盛を祈願します。
節分祭
撒豆式
鳴弦の儀
祭典日:立春の前日
節分とは季節のかわる節目の意味で本来は立春、立夏、立秋、立冬の前日をいいますが今日では立春の前日のみをいいます。この日は旧暦の大晦日にあたり無病息災を祈ります。舞殿にて弓の弦を鳴らす鳴弦の儀の後、豆をまき災厄を祓います。年男年女や特別招待者による撒豆式は12時半、2時、3時に行います。
(令和2年からは中止しております)
的神事
的神事
祭典日:2月7日
古くは流鏑馬の神事で改暦以前は1月7日に行っておりました。現在は本殿祭後、奉射の儀により邪を祓います。神前には若菜御飯をお供えします。
紀元祭
祭典日:2月11日
初代神武天皇が橿原の地で即位した日に由来する建国記念日です。
御即位の年を紀元元年とする「皇紀」は西暦より実に660年遡ります。祭典前に神武天皇を祀る橿原神宮を遥拝します。
祈年祭
祭典日:2月17日
「としごいのまつり」ともいいます。「とし」は稲、「ごい」は祈りで豊作を祈願するお祭りです。
大祭である為、神職は神社に篭り潔斎致します。
天長祭
祭典日:2月23日
天皇陛下の生誕日を寿ぎ皇室の弥栄を祈願します。
郷神楽祭
祭典日:3月15日
古くから当社では神楽を奏する事が盛んでした。江戸期には8000人ほどの人が集まったとの社記があり、境内の額殿には往時を伝える額が残っています。現在神楽を奉奏しているのは市内の大成神楽社中の方々で、祭典中に舞殿にて後に神楽殿にて神楽を奏します。
春分祭
祭典日:3月春分の日
祖先の恩に感謝の誠心を捧げるお祭りです。祖先祭祀は神道の柱であり敬神崇祖ともいいます。
彼岸とは当日と前後三日間ずつの七日間で元は仏教用語ですが祖先祭祀の要素が濃い習俗です。
鎮花祭
鎮花祭
祭典日:4月5~7日
7日の大祭には菱餅に桜花を乗せお供えします。三日間とも祭典中氏子中の童女による花しづめの舞を奉奏します。花しづめの舞は千早という装束を着、桜のかんざしに桜の枝を持つ「乙女」四人と、さらに年若の「つぼみ」二人による舞です。前半は桜を持ち、田植えの所作が入り今様の曲で舞い、後半は桜と鈴を持ち琴の伴奏で舞います。
昭和祭
祭典日:4月29日
昭和天皇の生誕日にあたり、昭和天皇の御乾徳を仰ぎ奉ります。
祝子祭
祭典日:5月5日
国の宝である子供たちの健やかな成長を願い筍をお供えします。
御鎮座祭
祭典日:5月9日
御鎮座の日を寿ぎ益々の御神威を願い祭典を行います。
道饗祭
祭典日:5月21日
疫神掃却の神事です。本殿祭の後神楽殿にて斎場祭を行います。
粽神事
粽神事
祭典日:6月5日
邪気を祓うといわれる真菰で作った粽をお供えします。古くは5月5日の節句にお供えしていました。
大祓式
茅の輪守
大祓式
祭典日:6月30日
半年間の罪穢れを祓う神事で「夏越しの大祓」ともいいます。神橋上の茅の輪をくぐり人形に氏名を書き、息を吹きかけ身を撫でて半年間の自身の罪穢れを移します。茅の輪守は1000円にて授与しております。
例祭前日祭
祭典日:7月31日
例祭は年中行事の中で最も重要なお祭の為前日祭を行います。
例祭
例祭
祭典日:8月1日
1年に1度、御祭神、または神社に由緒ある日に行われる祭りが例祭です。大祭である為、神職は神社に篭り潔斎致します。
神幸祭
神幸祭
祭典日:8月2日
「神幸」は「みゆき」ともいい、神が渡御する(本殿からお出ましになる)事です。大祭である為、神職は神社に篭り潔斎致します。
敬老祭
祭典日:9月15日
長年国の為に尽くし、功績を挙げて来られた方々に感謝し、長寿を祝うお祭です。
秋分祭
祭典日:9月秋分の日
春分祭に同じく、祖先の恩に感謝の誠心を捧げるお祭です。彼岸とは当日と前後三日間ずつの七日間で元は仏教用語ですが祖先祭祀の要素が濃い習俗です。
抜穂神事
抜穂神事-団子と稲穂
祭典日:10月9日
当社における古の新嘗祭で五穀豊穣を感謝し団子と稲穂をお供えします。
神嘗奉祝祭
祭典日:10月17日
神嘗祭は天皇が新穀を伊勢の神宮にお供えする祭儀です。伊勢の神宮を遙拝し祭典を行います。
朔瓶祭
朔瓶祭-芋の煮付
祭典日:10月21日
古くは9、10、11月の朔日毎に行っておりました。濁酒を醸し煮芋をお供えします。
明治祭
祭典日:11月3日
明治天皇の生誕日にあたり明治天皇の御乾徳を仰ぎ奉ります。
新嘗祭 敬神講社大祭
祭典日:11月23日
五穀豊穣を感謝する大祭です。併せて氷川神社敬神講の講社大祭を行います。祭典中に神楽を奏します。大祭である為、神職は神社に篭り潔斎致します。
大湯祭前斎
祭典日:11月30日~12月9日
12月10日の大湯祭本祭の為に神職は神社に篭り、潔斎致します。毎夜境内にかがり火をたき祭典を行います。
大湯祭(十日市)
大湯祭
祭典日:12月10日
江戸時代の社記に記載があるお祭で、この日に合わせて酉の市がたつ為、十日市ともいいます。
大湯祭後斎 誓詔祭
祭典日:12月11日
解斎のお祭で本殿祭後、齋館にて饗膳式という直会の儀があります。誓詔祭は明治天皇の御親祭以後、報恩感謝し行われているお祭です。
大祓式 除夜祭
祭典日:12月31日
「年越しの大祓」ともいいます。半年間の罪穢れを祓う神事です。新年を迎える前の清めのお祭です。